
こんにちは、「資格とキャリアを考える時間」の中の人です。前回の記事で、育休中に宅地建物取引士をはじめ7つの資格を取った話を書きました。今日はその中でも宅建士にしぼって、もう少し詳しく振り返ってみようと思います。
タイトルにも書いた通り、今回合格した宅建士試験、私にとっては実は4回目の受験でした。過去3回は、新卒で入った住宅・不動産関連の企業で土地活用の営業をしていた頃に受けて、全部落ちています。育休中にサラッと勉強して受かったわけではなく、何年も引きずってきたリベンジだったんです。
新卒時代、3回落ち続けた理由

当時を振り返ると、落ちた理由ははっきりしています。
まず単純に、圧倒的に勉強時間が足りていませんでした。新卒の頃はから残業も多く、家に帰る頃にはもうくたくた。机に向かっても頭の中は日中の仕事の案件のことでいっぱいで、なかなか目の前の問題に集中できませんでした。もともとマルチタスクが得意なタイプではないので、仕事モードから勉強モードへの切り替えがうまくできなかったんだと思います。
もうひとつ、今だから分かるのですが、勉強の進め方自体も超非効率でした。当時は勉強法など何も調べもせず挑んでいたので、宅建業法のような得点しやすい分野を後回しにして、問題集や教科書の1ページ目から丁寧に、権利関係のような範囲が広くクセの強い分野から手をつけていました。真面目に最初から取り組もうとした結果、一番の得点源を後回しにしてしまっていました。
その結果、権利関係は問題集1週できたけど宅建業法はノー勉。みたいな考えられる限り最悪の状態で試験に臨むことに(笑)
3回落ちた時点で、正直「もう自分には無理なのかもしれない」と思いました。今思うと、当時は単に勉強法や量がイケてなかっただけで大した頑張りではなかったのですが、その時の自分は悔しいというより、諦めに近い感覚でした。
育休中、もう一度受けようと思った理由
実は、ただ「環境が変わったから」というだけではなく、もう少しはっきりしたきっかけがふたつありました。
ひとつは、前回の記事にも書いた、マルチ商法の勧誘を受けた出来事です。妊娠後期、信頼していた知人からその話を持ちかけられて、断ること自体はできたのですが、後から「勧誘を受けたのは自分だけだった」と知って、かなりショックを受けました。周りから「知識のなさそうな、声をかけやすい人」に見えていたのかもしれない。そう思うと、悔しさというより、ちゃんと自衛できるだけの知識を持っておきたいという気持ちが強く残りました。
もうひとつは、実家の相続まわりのトラブルです。両親が、亡くなった親族の借金を消費者金融から突然請求されるという経験をしたことがあります。幸い法テラスや弁護士に相談して事なきを得たのですが、この話を聞いたとき、「知識がないだけで、こんなに損をしたり怖い思いをしたりするんだ」と痛感しました。不動産や相続の知識は、他人事ではなく自分たちの生活に直結するものなんだと、あらためて実感した出来事でした。
この2つが重なって、「今度こそ、宅建の勉強に本気で向き合おう」という気持ちにつながっていったんだと思います。前職で土地活用の営業をしていた分、不動産の知識には多少の土台もありましたし、育休中は仕事のことを考えなくていい期間だったので、「今なら」という感覚もありました。
また、単純に気持ち悪かったんですよね。自分の人生で3回落ち続けている試験や、それにかけた過去の通信講座代を回収しないことが、なんとも勿体ないしずっと心に引っかかると。ここで決着をつけておかないと、この先もずっと引きずる気がしたんです。
4回目で変えたこと
同じやり方で挑んでも、また同じ結果になるだけだと分かっていたので、今回はいくつか意識的に変えました。
ひとつは、勉強の順番です。権利関係から入るのをやめて、宅建業法や法令上の制限など、得点しやすい分野から先に固めるようにしました。
もうひとつは、過去問との向き合い方です。これまでの3回は、問題集を最初から順番に解いて、過去問はどちらかというと直前の仕上げに使うくらいの感覚でした。今回はそこを逆転させて、早い段階から過去問中心に切り替えています。このあたりの具体的なやり方は、次の記事でもう少し詳しく書くつもりです。
そして一番大きかったのは、環境そのものかもしれません。仕事のことを考えなくていい期間に、一つの試験だけに集中できたのは、正直かなり大きかったです。
4回目で、ようやく合格

結果的に、4回目でようやく合格することができました。合格を知った瞬間は、嬉しいというより、ホッとした気持ちの方が大きかったのを覚えています。3回分の悔しさが、ようやく成仏した、という感覚に近かったです。
「何回落ちても、環境とやり方を変えれば受かる」というのは綺麗事に聞こえるかもしれませんが、実際に自分がそうだったので、同じように何度か跳ね返された経験がある人には伝えたいと思っています。
次の記事では、4回目で切り替えた「過去問中心の勉強法」を、具体的な数字も交えてもう少し詳しく書いていきます。今、宅建の勉強で伸び悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。


