前回の記事まで、使った教材や過去問道場での取り組みを書いてきました。今回はいよいよ、試験当日の自己採点から、合格発表までの1ヶ月間の話です。宅建独学リベンジ記も、これで一区切りになります。
自己採点、50問中36問
試験を終えてすぐに、解答速報を見ながら自己採点をしました。結果は50問中36問正解(5問免除は無し)。
この数字を見た瞬間、終わったと思いました。前年度、令和6年度試験のボーダーラインは37点。つまり、前年の合格ラインにすら届いていなかったんです。過去問道場で上位2%まで演習量を積んで、少なくとも5ヶ月は本気で準備したはずなのに36点。「これ以上、一体どう勉強すればよかったんだろう」という気持ちが次々と湧いてきて、しばらく立ち直れませんでした。
私の様子を見た旦那も、テストの結果は聞かずにその夜焼肉に誘ってくれました。赤ちゃんは私の両親に預け、久しぶりに夫婦2人だけの外食の時間を持ちました。
合格発表までの1ヶ月間

宅建試験は、自己採点をしてから合否がわかるまで、およそ1ヶ月の空白期間があります。この1ヶ月は、本当にヒヤヒヤしながら過ごしました。
過去問道場の掲示板を覗いては、他の受験者が予想するボーダーラインの話を追いかけたり、「今年は難化したはず」という書き込みに一喜一憂したり。頭の片隅にずっと試験のことがある状態で、1ヶ月を過ごすことになりました。
まさかのボーダーライン、33点

そして迎えた合格発表。結果として、その年のボーダーラインは33点でした。36点だった私は、無事に合格していました。
ボーダーが33点というのは、前年の37点から4点も下がっていることになります。つまり、私が受けた令和7年度の宅建試験は、それだけ全体的に難化していたということです。自己採点をした瞬間の「終わった」という感覚は、あながち的外れではなく、実際にみんなが苦戦する試験だったんだと、あとから納得しました。もし来年また同じ問題で受けろと言われても、絶対に受からないと思うくらい、二度と受けたくない試験でした。
なぜあの年は難化したのか、私なりの考察
自己採点をして落ち込んだあと、「本当に今年は難しかったのか、それとも自分の勉強が足りなかっただけなのか」が気になって、後日、他の受験者の感想や分析記事もいくつか読んでみました。結果、感覚は間違っていなかったんだとわかりました。
調べてみると、令和7年度は「個数問題」(選択肢のうち正しいもの・誤っているものがいくつあるかを答える形式で、消去法が効きにくい)が過去最多の11問も出題されていたそうです。宅建業法だけでも10問前後が個数問題だったという分析もあり、得点源にしていたはずの科目で足をすくわれた人が多かったようです。法令上の制限でも、盛土規制や農地法のように、過去問の丸暗記では太刀打ちできない論点が狙われていて、権利関係も文章量が増えて時間内に読み切ること自体が大変だった、という声を複数見かけました。合格点が33点だったのも、前年より問題を難しくしたうえで、合格ラインの方で帳尻を合わせた結果なんじゃないかと思います。
これは公式な見解ではなく、あくまで受験生としての肌感覚が中心ですが、宅建士という資格自体、2015年に「宅地建物取引主任者」から「宅地建物取引士」に名称が変わって以降、単なる暗記よりも実務的な判断力を問う方向に少しずつシフトしてきているとも言われています。加えてコロナ禍以降、無料で宅建対策を発信するYouTuberが増えて独学者全体のレベルが底上げされている流れも、影響しているのではないかと思っています。宅建はもともと合格率が一定になるよう調整される試験なので、受験生全体のレベルが上がれば、そのぶん問題を難しくして帳尻を合わせる必要が出てくるんだと思います。
私は今回、本当にギリギリで滑り込むことができましたが、これから受ける人はきっと、もっと上位の争いになっていくはずです。浅い暗記だけで太刀打ちできる試験ではなくなってきている、というのが正直な実感です。
これから宅建を受ける人へ
全分野をある程度網羅的に、一定の深さまで理解しておくこと。加えて、問題文を素早く正確に読み解く力も必要だと感じました。小手先の対策だけでは、確実に対応できなくなってきています。だからこそ、早い段階から計画的に準備を進めておくことをおすすめします。
もし最初から教材にお金をかけられる余裕があるなら、無理に独学にこだわらず、ちゃんと教材を買って先生についた方がいいとも思います。その場合の選び方は、教材紹介の記事でも書いた通り、結局「先生との相性」に尽きます。無料での資料請求など、試せるものをいくつか見てみて、自分が最後まで信じてついていけそうな先生を見つけてから、本命の教材を決めるのがいいと思います。
新卒時代に3回落ちて、「もう無理かもしれない」と思っていた宅建に、育休中もう一度挑んで、ギリギリのところで手が届きました。ここまで読んでくださった方に、何かひとつでも参考になる部分があれば嬉しいです。
次は、宅建以外の資格(賃貸不動産経営管理士やFPなど)で使った教材についても、機会を見て書いていこうと思います。


