資格・お金・転職まわりでちょっと気になったニュースを、自分の言葉でまとめてみるコーナーです。

出典
2026年度新卒初任給、企業の67.5%が引き上げ実施 帝国データバンク調査で平均引き上げ額は9,462円に(コマースピック)
初任給の引き上げは採用面において一定の効果が期待される一方で、社内の賃金バランスの調整や人件費総額の増加への対応も課題として挙げられています。
※帝国データバンクの調査(有効回答1,541社、2026年2月実施)によると、引き上げ率は前回調査の71.0%からやや低下したものの、「20万〜25万円未満」が約6割、「25万〜30万円未満」も2割近くに増えているとのことです(帝国データバンク公式レポートより)。
ゆるく解説
初任給というのは、新卒で入社した人が最初にもらうお給料のことです。今回のニュースは、2026年4月に入社した新卒社員の初任給を、去年より上げた会社が67.5%あった、という内容です。会社の数で言うと、10社のうち7社近くが「去年より多めに払います」と決めたことになります。
上がった金額は平均で9,462円。去年の平均額(9,114円)より、さらに少し多めに上がっています。ただし、去年の調査では引き上げた会社が71.0%だったので、割合そのものはちょっとだけ下がっている、という面もあります。
引き上げ方にも会社の規模で差があるようです。大きい会社より、中くらいの会社のほうが引き上げ率が高い一方、小さい会社では半分くらいにとどまっているというデータもあります。「初任給を上げたいけど、簡単にはできない」という会社の事情もセットで見えてくるニュースです。
数字だけ見ると景気のいい話に見えますが、その裏では「お給料を上げるお金をどう確保するか」で悩んでいる会社もある、というのがこのニュースの実態に近い読み方だと思います。
管理者のひとこと
広告・SaaS業界で営業をしていると、クライアント企業の人事担当者から「今年の初任給、去年よりどのくらい上がりました?」という話題がよく出るようになった実感があります。採用ページや求人広告の相談を受ける中でも、初任給の見せ方を意識する企業が増えている、という話を聞くことも増えました。
ただ、初任給が上がったからといって、その後の昇給カーブまで良くなるとは限らない、というのは意外と見落とされがちなポイントです。入り口の数字だけでなく、数年後にどう処遇が変わっていくかまで確認しておくのは、新卒に限らず転職のときにも共通して大事な視点だと思っています。
私自身は資格取得を通して「自分の市場価値をどう可視化するか」を考える機会が多かったのですが、初任給の話も結局は同じで、金額の大小より「その会社が人にどう投資しているか」を見る指標のひとつとして捉えるのがちょうどいい距離感かなと感じています。


